やっぱり、小学校の授業の魅力は先生次第だね。

八王子では、平日の学校公開になかなか足を運べない父親のために、父の日に学校公開を実施してくれてる。
1時間目から5時間目まで、1日中公開してるんで、今日はずっと学校にいた。それだけ長い時間いると、他のクラスの様子を見たりしたくなってくる。
うちの子の学年は3クラスあるんだけど、たまたま全部のクラスで算数の時間があった。お題は筆算。
あと、七夕の飾りを作る授業が2つのクラスであった。
休み時間の様子からすると、どのクラスも同じような感じで、特別聞き分けのいい子が揃ってるクラスや、態度悪い子が集まってるクラスはないんだけど、授業の様子は全然違う。

算数の様子

先生A

児童に前に出てやらせてると、その子と先生との会話モードになってしまってて、他の児童は緊張感なしモード。もちろん、真面目に聞いてる子もいるんだけど。それに、説明を始めると、黒板に書きながら、黒板に向かって話す。声にも張りがないから、やっぱり教室は緊張感なしモード。

先生B

前半に教科書に載ってる問題を説明しきって、後半は児童にやらせる構成だった。ただ、前半で間違えそうなポイントを示すんだけど、答もすぐに自分から言って、児童に自分で考える時間を与えない。あるべき正解以外の状態にならないように、ならないようにと進めてる感じ。児童に答を聞くと、児童は手をあげるんだけど、できてるのに全然手をあげない子もいる。でも、そういう子に対するケアはない。後半に先生が特定の児童を気にかけだすと、他には気がいかず緊張感なしモードな児童もちらほら。

先生C

間違えそうなポイントをそれぞれ黒板に書いて、間違えてるところを児童に前で発表させながらやってる。わかる人に手をあげさせるんだけど、全員の手があがらないようだと、くじで発表者を決めてる。声に張りがあるせいなのか、テンションの高さのせいなのか、進行のうまさなのか、児童がくいついてる感じ。

飾り作り

先生B

はじめから班形態での授業。児童に好きにやらせながら、"**さんが、こういう風につくったんだけど、ここがいいね"という感じに途中途中で刺激をあたえて進めていた。できたものを見ると、みんな、かなりばらばらで、それぞれの味がでてる。

先生C

前半は通常の形態で代表的な飾りの作り方を説明していた。後半は班形態になって、実際の制作。前半の説明は、やはり声の通りがいいからだろうか、児童がよく聞いてる感じ。なので、後半は、みんな、そこそこ上手につくっていた。でも、説明されたものを少しいじったくらいの創作性しか表現されてない。

感想

性格の違う2つの授業。先生の向き不向きが結構でていて興味深かった。小学校は、一人の先生が全部の授業を教えないといけないから大変なんだね。教える内容の高度さの問題じゃなくって、それぞれの教え方を考え、工夫するのが大変なんだろうなぁ、と。
ひとつ心配があるとすると、親は他の教室を見ることで、こういった違いを感じられるんだけど、当の先生がたは、自分のやりかたを見直したり、他のやりかたを学習する機会はあるんだろうか、ということ。真剣に授業のやりかたを考えてる先生と、そうじゃない先生とでは、ずいぶんと差がつくんだろう。先生の影響力はとっても大きいだけに、先生の質の向上への努力を惜しまないことを願う。
学校のアンケートに書くの忘れたのが失敗だ。