ぼくたちの業界では、人を二種類に分けることができる。一方は、会社を成功させたいために働きたい人。他方は、成功した会社で働きたい人だ。

http://commons.wikimedia.org/wiki/Im

写真はWikimedia CommonsFile:Schreibtisch.2.JPG - Wikimedia Commonsから拝借。
resignation and postmortem-j
ちょっと前に、とある会社との打ち合わせがあって、ふと上のことを思い出した。新しい分野では、どこでもあるのかもしれない。
例えば、ケータイ業界は、単なる電話から今のような多種多様なコンテンツを楽しめるまでに変化させたわけだけど、まさにそれを牽引してきた人達は、今ケータイ業界のトップにいる。そして、巨大化したケータイ業界は、そのトップの下で、本当に多くの人々が現場で仕事をしている。そう、現場で実際に頭を使い、手足を動かしている。だけど...
ケータイ業界を牽引してきた人は、たとえ立場上現場を離れていても、すごく現場感覚を持っていて、新しい何かを目にしたときに、自分の領域でどうストーリーとして組み立てるのかを考えてる印象だった。現場で仕事をしている人のほうが、むしろ、いかに自分の領域に話を持ち込まないかと牽制しているような、一般論としての言葉しか出てこない。
幸か不幸か、自分の立場は、"成功した分野を扱っている部署で働く人"ではなく、"今の仕事を成功させるために働く人"でなきゃいけないんだから、人手が足りないなんて愚痴ってようじゃ、自覚が足りないなぁ。

一般的に、すごいことをやるのは、動機づけが高く、目的を一つにした人たちの小集団だ。関わる人たちが増えれば増えるほど、その集団はグズでまぬけになる。